穂高・岳沢 畳岩登攀

2003年7月18日(金)〜21日(月)
田中・久保・日置・本多・坂地(記録)・万福


 仕事で参加できない中野さんから、「3日間とも雨やで!」と言われながら畳岩に行ってきました。7月にはいるまで「畳岩」と「畳岩尾根」の違いが分からず、ずっと畳岩尾根を登るのだと思っていました。畳岩は畳岩尾根の側壁で、上高地からも見える広大なスラブです。


7月18日(金)
 9時天王寺集合。約束の時間になっても誰も来ないので、集合場所は森の宮だったか?とあせりましたが直ぐにみんな到着。雨が降ったりやんだりする中を信州へ。


7月19日(土)
 上高地も雨が降ったりやんだり。あっさり畳岩はあきらめて上高地観光に切り替える。ビジターセンターの前で山渓がゴミ拾いのキャンペーンをやっていた。みんなゴミ袋を1枚ずつもらってゴミ拾いをすることにする。ご褒美は山渓特製バンダナ。ゴミ袋を貰った登山者が何十人と先行しているので、ほとんどゴミは落ちていない。明神までの道すがら、ゴミ(濡れて丸まったティッシュなど)の奪い合いが始まった。それを見ていた観光客の中には、あまりの醜さに無常を感じ出家した者もいたという。
 午後もやることがないので、ビジターセンターで上高地の紹介映画を鑑賞する。鑑賞するといっても、短編映画のはじめの1分ほど見ていると、まぶたがくっついてしまうので1時間座って5〜6本見たはずなのに、ほとんど何も覚えていない。僕はイスから落ちそうになったので帰ったが、勉強熱心な久保さんは2巡以上見ていた(目をつむって)。
 夜は、1日早く宴会をすることにした。




7月20日(日)
 1日曇りというので、登りに行く。「広大なスラブ」は雲の中。岩は脆いし浮き石ばかり。中間支点も、終了点もない。雨は降り出す。それでも先行者の後を追いかけないとガスの中で迷子になってしまう。3ピッチ目の終了点をつくって、万福さんを待って4ピッチ目で頑張っている日置さん、田中さん、久保さんを見上げるが、何をしているか分からない。ときどきガーンガーンと石が落ちてくるが、5メートルほど上が平らになっているのか落石はそこで止まり、細かい破片だけがパラパラと降ってくる。待っている間、ヒマなので万福さんがバンドを左にトラバースして偵察に行く。ここからは見えないが、バンドの向こうに傾斜のゆるいスラブがずーと上の方に伸びているのを確認して帰ってきた。日置さんらは大きな岩がぐらぐら動くのであきらめて懸垂で降りてきた。ここで田中さんが下降の断を下す。降りてきてからも、また雨が降りだしので適切な判断でした。
 小梨平に帰って、万福さんはビール(端麗)を仕込みに、残る者はバンダナをもらいにビジターセンターへ。山渓は待っていてくれ、ちゃんとゴミ袋の数だけバンダナと交換してくれた。

(坂地)




北アルプス上高地 畳尾根(畳岩登攀)


2003年7月18日〜21日
田中・日置・久保・本多・坂地・万福(記録)


 例年なら梅雨もあけている時期で、快適な山行になるはず。しかし、今年は何故か梅雨の真っ只中。でも、日頃の行いが良いからきっと晴れるに違いない。絶対に快適な山行になる…。


7/18
 21時 天王寺出発。


7/19(雨)
 3時、沢渡アルピコタクシー営業所到着、雨。朝になったら雨は止むだろう。4時半、予約してあったタクシーで上高地に向かう。小雨が降っているが、天気の快復を祈りつつ小梨平のキャンプ場にベースキャンプを設営。7時、停滞決定。することがないので、とりあえずビールを飲む。ビジターセンターを見学後、小雨の中を明神池までハイキング。景品のバンダナをもらうため「山渓」主催のクリーンキャンペーンに協力。することがないので、昼過ぎから宴会を始める。その頃から天気は快復傾向で、明日は晴れのような気がする…8時就寝。


7/20(曇り時々雨)
 3時起床、4時半出発。曇天の中、岳沢ヒュッテまでひたすら登る。7時、ヒュッテ着。畳岩取付を目指し天狗沢を登って行くが、濃霧のため取付地点がなかなか判明せず。取付き地点と思われる場所(ピンが何もないのでハッキリわからない)に到着したのは8時半。9時、田中・久保パーティがトップで取付く。この頃から小雨が降ってくる。本多・日置パーティそして万福・坂地パーティと続くが、残置が全くないのでノーピン状態。濃霧のため前のパーティから離れると、登って行く方向がわからなくなってしまいそうで、ついて行くので必死。それにガレが多く、ロープが動いただけでも頻繁に落石があるので、後続は生きた心地がしない。4ピッチ目(本来ならこのあたりで緩傾斜の中央スラブ帯に出ているはず)のルンゼ出口の小ハングで行き詰る。岩が脆すぎて突破できそうにない。少し下降し、トラバースすると中央スラブ帯に出れそうなルートを発見するが、雨もやみそうにないし、部分的には滝状態になっている。
この時点で12時前になっていたので、撤退決定。自分にとっては、初めての敗退である。4回の懸垂下降で取付き部に戻る。内2回はハーケンも打てなかったので、ボルトを打って下降。天狗沢を下り、岳沢ヒュッテ3時着。上高地に5時着。小雨が降っている。前日の宴会でビールが無くなってしまったので、売店にて買い出し、又宴会。就寝時間は不明。


7/21(雨)
 6時起床、雨は本降りになっている。撤収作業がうっとうしい。疲れた体には、雨で重たくなったザックはバスターミナルまでの距離がこたえる。8時、上高地発。白骨温泉に入ってから帰る。帰路、中央自動車道の屏風山パーキングエリア(瑞浪附近)より、屏風山の岩場(関西の岩場に掲載)を偵察。遠望だけではあったが結構おもしろそう、岩場は南東向けで、夏は暑そうなので、秋には登りに行きましょう。(大阪から3時間半程)5時半天王寺到着。
 今回は、天候に恵まれず、快適とはいえない山行であったが、こんな事もたまにはあるだろう。


(万福)